柿谷 16歳10カ月プロデビューへ | FORZA!JUVE

柿谷 16歳10カ月プロデビューへ

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J1・C大阪のFW柿谷曜一朗(16)が、天皇杯4回戦・広島戦(4日・鳥取)でプロデビューする可能性が高まった。

大阪市内の練習場で前日練習を行った3日、トップチームでの初のベンチ入りが決まった。9月のU-17アジアユース選手権(インドネシア)では司令塔として日本をアジア制覇に導いた16歳10カ月の天才が、いよいよプロのピッチに立つ。
 C大阪の至宝が、いよいよベールを脱ぐ。

完全非公開練習を終えた柿谷は、メンバー入りの証しであるチームカラーのピンクのシャツとネクタイに身を固め、練習場をたった。「うれしいです。

だけどメンバーに入っただけ。まだ何もしていない」。初のベンチ入りにも動揺を見せることなく、堂々と話した。


 あふれる才能に、周囲の評価は高い。5月にはプレミアリーグのアーセナル、セリエAのインテルの練習に参加。

9月のU-17アジア選手権では5戦4発の大暴れで優勝に貢献し、大会MVPに輝いた。
 スペイン代表FWラウルにあこがれ、将来的にはスペインリーグへの移籍を夢見る。

その夢のリーグでプレーしたFW大久保を慕い、居残り練習や食事をともにしている。

尊敬する先輩が話してくれるスペインでの経験談は、貴重な財産だ。その大久保は、広島戦は出場停止。

出発前に「頑張ってこい!」と激励された。
 ラウルは94年にレアル・マドリードでクラブ最年少記録(当時)となる17歳4カ月でデビューした。

柿谷が広島戦に出れば16歳10カ月での出場となり、C大阪ユース出身としては01年にMF浜田武(現・鳥栖)が打ち立てた18歳11カ月のクラブ記録を大きく更新する。


 塚田監督は「彼に限らず、若手には経験を積ませることが大事」と話した。「出たら点に絡むプレーをしたい」と柿谷。C大阪、そして日本サッカーの未来を担う16歳から目が離せない。